ホーム分野別記事一覧顧問弁護士サービス弁護士紹介YouTubeメルマガお問い合わせ
メルマガ登録(無料) 無料相談・お問い合わせ 電話 03-6824-4639(平日10:30–17:00)
Medical & Care Workforce

医療・介護の労務の法務

医療・介護は、人手不足と24時間体制という条件の下で労務管理をしなければならない業種です。2024年4月から医師にも時間外労働の上限規制が適用され、宿日直許可の有無が労働時間の計算を左右するようになりました。看護師・介護職員の夜勤と変形労働時間制、退職者からの未払残業代請求、職場でのハラスメント、職員の引抜きと競業避止、紹介会社への手数料。労務の問題は、医療・介護の質と経営の両方に直結します。このページでは、医療・介護の労務の全体像と、事業者が整えるべき体制を整理します。

Topics

医療・介護の労務で問題になる4つの場面

それぞれの場面について、詳細をテーマ別の記事で解説しています。

医師の働き方改革と宿日直許可

医師の働き方改革と宿日直許可

2024年4月からの時間外労働の上限(A水準年960時間、連携B・B・C水準年1,860時間)、追加的健康確保措置、宿日直許可の基準と労働時間の扱い、兼業・副業の通算。

詳しく読む:医師の働き方改革と宿日直許可 ― A水準960時間・B/C水準1,8… →
看護師・介護職員のシフトと残業代

看護師・介護職員のシフトと残業代

変形労働時間制の要件、夜勤の割増賃金、休憩・仮眠時間の労働時間性、始業前の情報収集や記録業務の扱い、固定残業代、退職者からの請求。

詳しく読む:看護師・介護職員のシフト勤務と残業代 ― 1か月単位の変形労働時間制… →
ハラスメント・問題職員・退職トラブル

ハラスメント・問題職員・退職トラブル

ハラスメント防止措置、患者・利用者からのハラスメントへの対応、注意指導と懲戒、退職勧奨、解雇の有効性、退職時の引継ぎと有給消化。

詳しく読む:医療・介護のハラスメントと問題職員対応 ― 2026年10月義務化の… →
職員の採用・引抜き・競業避止

職員の採用・引抜き・競業避止

医師・看護師の有期雇用と無期転換、職員紹介会社の手数料と返戻、開業する勤務医による引抜き、競業避止義務の有効性、派遣の制限。

詳しく読む:医療・介護職員の採用・引抜き・競業避止 ― 無期転換5年、紹介手数料… →
Basics

押さえておきたい法律の基本

01

医師の時間外労働の上限規制

2024年4月から、医療機関に勤務する医師の時間外・休日労働の上限は、原則(A水準)で年960時間・月100時間未満とされ、地域医療の確保や研修のために都道府県の指定を受けた医療機関(連携B・B・C水準)では年1,860時間が上限となります(労働基準法141条、医療法113条以下)。上限が高い水準では、面接指導や勤務間インターバル(9時間)等の追加的健康確保措置が義務づけられます。副業・兼業先の労働時間も通算されるため、自己申告の仕組みと管理が必要です。

02

宿日直許可と労働時間

労働基準法41条3号に基づき労働基準監督署の許可を受けた宿直・日直は、労働時間規制の適用が除外されます。許可の基準は、ほとんど労働をする必要のない勤務であること、宿直手当の水準、回数(宿直週1回・日直月1回程度)などで、通達により医師・看護師の宿日直についての基準が示されています。許可がない、または許可の範囲を超えて通常業務を行っている場合は労働時間として割増賃金の対象になります。

03

変形労働時間制と割増賃金

医療・介護の交替制勤務では1か月単位の変形労働時間制(労働基準法32条の2)が広く使われますが、就業規則等で各日・各週の労働時間をあらかじめ特定し、期間を平均して週40時間以内にすることが要件です。シフトを後から変更したり、特定が不十分だと変形制が無効とされ、1日8時間超の部分すべてが割増の対象になります。夜勤の深夜割増(22時〜5時、25%以上)、仮眠時間の労働時間性、始業前の情報収集の扱いが争点になりやすい点です。

Steps

対応の基本手順

労働時間の実態把握

医師・看護師・介護職員の勤務実態を客観的な記録で把握し、宿日直許可の有無と範囲、変形労働時間制の要件充足を点検します。

規程と協定の整備

就業規則・賃金規程・36協定・変形労働時間制の定め・副業兼業の申告ルールを現行法と実態に合わせます。

相談体制と記録

ハラスメント相談窓口、患者・利用者からのハラスメントへの対応方針、注意指導の記録の方法を整えます。

退職・採用時の設計

誓約書・競業避止条項・秘密保持、紹介会社との契約条件、有期雇用の更新ルールを整えておきます。

Articles

医療・介護の労務の記事一覧

テーマ別の詳細記事です。新しい記事は毎日追加されます。

医療・介護の労務

医師の働き方改革と宿日直許可 ― A水準960時間・B/C水準1,860時間の上限、追加的健康確保措置、兼業先の労働時間通算

A水準960時間・B/C水準1,860時間の上限、面接指導と勤務間インターバル、宿日直許可の基準と兼業先の労働時間通算を院長・事務長向けに解説。

弁護士・医師 澄川 淳矢
医療・介護の労務

看護師・介護職員のシフト勤務と残業代 ― 1か月単位の変形労働時間制の要件、夜勤の深夜割増・仮眠時間、始業前の情報収集の労働時間性

変形労働時間制の要件、夜勤の深夜割増と仮眠時間、始業前の情報収集の労働時間性、夜勤手当・固定残業代の落とし穴と時効3年を使用者側に解説。

弁護士・医師 澄川 淳矢
医療・介護の労務

医療・介護のハラスメントと問題職員対応 ― 2026年10月義務化のカスハラ対策、注意指導・懲戒・解雇の順番、退職トラブル

2026年10月義務化の患者・利用者からのカスハラ対策、問題職員への注意指導・懲戒・退職勧奨・解雇の順番、退職時の引継ぎと有給消化を使用者側に解説。

弁護士・医師 澄川 淳矢
医療・介護の労務

医療・介護職員の採用・引抜き・競業避止 ― 無期転換5年、紹介手数料と返戻金、派遣禁止の例外、開業医の引抜きと誓約書の有効性

無期転換5年と医師の特例、紹介手数料・返戻金、病院への派遣禁止の例外、開業医の引抜き対応、競業避止誓約書の有効性を使用者側に解説。

弁護士・医師 澄川 淳矢
Outside Counsel

医療・介護の労務で顧問弁護士ができること

月額制の顧問契約で、医療・ヘルスケアの経営に伴う法的判断を継続的に支えます。医療・介護の労務の分野では、次のような支援を顧問契約の中で行っています。

  • 医師の労働時間管理・宿日直許可・副業兼業の通算に関する体制整備と労基署対応
  • 看護師・介護職員の退職者からの未払残業代請求、労働審判・団体交渉への対応
  • 就業規則・賃金規程・誓約書の整備、ハラスメント調査、問題職員への対応手順の設計
FAQ

医療・介護の労務のよくある質問

宿日直許可を取っていない当直は、すべて労働時間になりますか。
許可がない宿直・日直は労働基準法上の労働時間として扱われ、実労働時間に応じた割増賃金の対象になります。実態がほとんど労働を要しない勤務であれば、許可を申請して除外を受けることが可能です。許可後も、許可の範囲を超える通常業務が発生した時間は労働時間として扱う必要があります。
看護師の始業前の情報収集は労働時間ですか。
使用者の指揮命令下で行われていると評価されれば労働時間です。業務上必要で、黙示にでも指示されている、または行わないと業務に支障が出る状況であれば、労働時間と判断される可能性が高いです。始業時刻の見直しか、始業前の業務を行わない運用の徹底が必要です。
退職した医師が近くで開業し、スタッフを引き抜きました。
退職後の競業避止義務は、就業規則や誓約書に定めがあり、期間・地域・職種の範囲が合理的で、代償措置がある場合に限って有効と判断されます。引抜きも、単なる転職の勧誘を超えた背信的な態様であれば損害賠償の対象になり得ます。事前の契約設計と、引抜きの経緯を示す証拠の確保が重要です。
Other Fields

他の分野を見る

Newsletter

毎朝1本、医療・ヘルスケアの法務をメールでお届けします。

このサイトに掲載した記事を、翌朝メールでお送りします。朝の10分で「自院・自社に関係する法律の話」をキャッチアップできます。登録は無料、いつでも解除できます。

  • 毎日1本、医師でもある弁護士が執筆した記事
  • 医療法・薬機法・介護保険法・医療広告の改正や通知は、事業者がすべき対応まで整理
  • 運営事務所のYouTube「守りの経営ch」の新着動画もあわせてご案内

医療・ヘルスケアの法務、
まずは無料相談からお聞かせください。

医療法・薬機法・介護保険法・医療広告・労務。病院・クリニック、介護事業者、医薬品・医療機器・化粧品・健康食品メーカー、ヘルステック企業の課題を伺い、優先して整えるべき事項と顧問契約の内容をご提案します。東京のオフィスでの面談のほか、オンラインで全国に対応しています。

お電話(平日 10:30–17:00)
03-6824-4639

✉ メルマガ登録 無料相談